もうコンタクトレンズは必要ありません


もうコンタクトレンズは必要ありませんブログ:14-04-14


俺には涙が出て仕方がなかった卒業式があります。
それは、男の子の中学校の卒業式なんですが、
きっかけは一枚の写真でした。

一人一人名前を呼ばれ
ステージに上がる男の子やその友人。
よく知る顔もあれば、
あまり馴染みのない顔ももちろんあります。
でも、この三年間で間違いなく大きく成長したお子様たち。

本当ならそこにあるはずの、ある元気な顔が、
同級生の胸に写真となって抱かれていました。

その写真の主は、幼い頃からよく知る、
男の子の幼馴染。

保育所から一緒に過ごしてきたので、
本当に幼い頃から俺もよく知っているのです。
その笑顔を見た途端、涙が止まらなくなってしまいました。

彼は急な心臓の病気の悪化で亡くなったのですが、
男の子とはとても仲がよかったのです。

今も男の子の部屋には、彼の写真が貼られていますが、
男の子にとっては本当に大切な友人だったらしく、
転居の際に何よりも早くこの写真の場所を決めていました。
やんちゃそうな優しい笑顔が、今も男の子と一緒にいます。

小さい頃から道で会うと礼儀正しく挨拶をしてくれる彼の、
元気なときの姿を覚えているのは俺だけではなく、
保育所時代から彼のことを知っている母たちは皆泣いていました。

俺の涙が止まらなくなったのは、
彼にまつわるイベントを
いくつか思い出してしまったからなのですが…

実は俺は彼の葬儀に行けなかったのです。
男の子は通夜にも参列し、棺の中の友人の顔を見て、
揺すり起こしたら起きてきそうな気がした…
と悔しげに話してくれました。

その頃俺は家で泣きじゃくり、
見る影もないほど目を腫らしていたんですが…

行けなかった理由は
その数年前、彼の母を同じ式場で見送ったからなんです。



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